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続いて、狭小地で快適な家を建てる第2弾。

今回は、採光と通風を考えます。

都内の狭小地では、お互いに隣接していて、隣同士一杯に建物が建っているというのは珍しくありません。

なので、側面からの採光や通風はあまり望めません。

 

しかし、ただ諦めるに早すぎます。

 

採光や通風の弱点は、設計の力で、カバーすることができます。

採光の問題は、吹き抜けを利用して上部のトップライトから光を落とし込むことで、

プライバシーを確保しつつ採光を得ることができます。

トップライト

通風に関しては、ウインドキャッチという手法を使って風を呼び込むこともできます。

ウインドキャッチというのは、主に縦長の縦スベリ窓を使い、

側面を吹き抜ける風を、一旦窓に当てて、室内に呼び込むという手法です。

ウインドキャッチ

また、人が通り抜け出来ない程、幅の狭い窓を使うことで、防犯性も確保することができます。

 

ただし、採光や通風をうまく利用できるか、できないかは、敷地をきちんと把握する必要があります。

私どもでは、住宅を設計する際には、敷地の気象データ、風の向きや風速、卓越風のデータ、太陽の高度などをきちんと把握した上で設計を行っております。

このように、自然の力を設計にうまく取り込むことをパッシブデザインといいます。

 

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