窓の役割
窓には風を通したり、光を取り入れたり、外の景観を楽しんだりと様々な役割があります。
窓の性能や配置を間違えて設計すると、コールドドラフトが生じたり、風が通らない、
日当たりが悪いなどの結果に陥ってしまうので、窓の設計は本当に大事です。
「風通しがよく、日当たりがよい」
これは家を建てる方が一番多く言われる要望です。
きっと今までもこれからも、この要望は変わらないと思います。
この要望に応えるため、竪穴式住居ができた遥か昔から様々な知恵や工夫が凝らされてきました。
そして、その工夫は現代では、技術となってさらにさらに高められています。
昔から培われてきた知恵と現在の技術を組み合わせて、
建築地に最も適した建物を設計することが、これからの建築のスタンダードになると思います。
これがパッシブデザインの基本です。
風をあやつる
風の通り道を設計する
南と北に窓をつけることで、風が通り抜ける道が出来ます。
卓越風をとらえる
建築地の季節や時間帯によって、風の吹く向きには特徴があります。
その場所で、夏の夜にどこから吹く風が多いのかを知っていて、適切に窓を設計することができたら、夏の寝苦しさを改善できるかもしれませんよね。
ウインドキャッチ
ウインドキャッチという設計手法を使って、風の通る向きを意図的に変えることもできます。
日射を取り込む
季節や時間による太陽の高さや方位の違いによる日射量を考え
南側に大きな窓をとって、日射を確保します。
太陽の日射エネルギーを上手に利用することで、冬場の暖房エネルギーが削減出来ます。