沖縄最古の木造住宅中村家住宅
- 外と内の境界をあいまいにする
- 伝統的技術と自然との調和
中村家住宅では、門がなく、ヒンプンという目隠し塀で外と敷地をわけていました。
このヒンプンの考え方は、沖縄の聖地斎場御嶽でも見られ、沖縄特有のものです。
ヒンプンによって、敷地と外が実にあいまいに分けられて、この調和が、沖縄の原風景を感じさせてくれました。
ヒンプン
また、日差しを遮るために、大きく出した屋根と雨端(あまはじ)と呼ばれる縁側空間が、建物の外と内をあいまいに分けて、家にいながらプライバシーを保ちつつ自然を感じることができました。
中村家住宅を見ると、昔の沖縄の人は、台風、夏の暑さ、湿気などその土地がどんな場所でどんな風が吹くのかを知って、それに伝統的な技術で対応していたことが、わかりました。
まさにパッシブデザインを実践した住宅でした。
中城城へ観光途中に、偶然通りがかって見学したのですが、勉強になることが一杯でした!
設計の考え方に取り入れられそうなこともあり、観光で行った沖縄旅行が、研修旅行になりました!